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11ページ目 銃を持つ手に力が入る。 トンガリくんは殺し合いに乗っているのだろうか? こんなところで1人マイペースに寝ている辺り恐らくは乗っていないのだろう。 だとすればどうする? このままトンガリくんが起きるのを待つか。 それか今すぐこの場を離れるか。 もしくは…………。 仮にトンガリくんが起きて、一緒に行動するようになったとする。 その場合は仲間が出来て非常に心強くなるが、常に殺されるかも知れない恐怖に追われることとなる。 今は殺し合いに乗ってないとはいえ、いつ心変わりするかは誰にも分からない。 ならこの場から逃げるか。 その場合はトンガリくんの武器、この回転式拳銃も持っていくのが懸命だろう。 だがそんなことをすれば武器の無いトンガリくんが生き残るのは殆ど不可能になる。 トンガリくんが死んでしまった場合、自分が殺したも同然になるということだ。 なら、いっそ今ここで……。 【1日目 昼】 【こうし】 [状態] 健康・葛藤 [装備] 回転式拳銃(トンガリ) [思考・状況] 1 トンガリくんをどうするか 2 いっそのこと…… 【1日目 昼】 【トンガリ】 [状態] 健康・睡眠 [装備] 無し [思考・状況] 1 zzz... 2 殺し合いには絶対乗らない こうしは銃口をトンガリくんへと向けた。 そして――――。 【トンガリ 死亡】 次へ トップへ
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17ページ目 どうすることも出来ない。 そう、諦めた瞬間。 「きゃあああああああああああああ!!」 耳をつんざく程の悲鳴が一帯に響き渡る。 「ッ!?」 (…………今やッ!) こうしが声の方へ顔を向けた一瞬の隙をついて、まいどは全速力で駆け出す。 住宅街エリアで辺りが入り組んでいたのが幸いだった。 十秒と経たない内にまいどの姿は路地の中へと消えてしまっていた。 「…………まぁ、いいでしょう」 殺す順番が変わっただけだ、とこうしは心の中で呟く。 それよりも気がかりなのはさっきの悲鳴。 こうしは拳銃に弾を装填しつつ、悲鳴が聞こえた方向へ歩き出す。 次へ トップへ
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10ページ目 それから更に数十分。 ようやくこうしは決心し、なるべく音を立てないようにそっとタンスを開く。 大丈夫、ハムちゃんズの皆なら――。 「…………いない?」 部屋の中には侵入者のものであろうデイパックが置かれているだけだった。 ひとまずは安心するこうしだったが、それから恐怖心が襲い掛かる。 ドアの音は聞こえなかった。侵入者はまだこの家の中にいる。 どこか別の部屋にいるはずだ。 もしかすると自分のデイパックは既に見つけられていて侵入者はこうしがやってくるのを舌なめずりして待っているのかも知れない。 だが、もしそうだとしてもわざわざここにデイパックを置く意味はあるのだろうか。 (大丈夫……。向こうは気付いていない!) そうだ。相手は自分に気付いていなく、自分は相手に気付いている。 こちらの方が圧倒的に有利な立場にいるのだ。 こうしは侵入者のデイパックを開け、中身を確認する。 入っていたのは何日分かの食料、水、名簿、そして回転式拳銃。 武器もそのままだ。 こうしは銃を手に取り確信する。 自分はツいている――。 銃を手に、こうしは家の中を慎重に見て回る。 侵入者は間抜けにも寝室で眠りについていた。 元々マイペースな奴だったがよくこんな状況で寝られるものだ、とこうしは思う。 むしろさっきまで震えていた自分には見習うべき存在なのかも知れないが。 ベッドで眠るトンガリくんを見ながらこうしは考え込む。 さて、どうするか――。 【1日目 昼】 【こうし】 [状態] 健康 [装備] 回転式拳銃(トンガリ) [思考・状況] 1 トンガリくんをどうするか…… 次へ トップへ
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アニメキャラ・バトルロワイアル2nd アニメに登場するキャラクターでバトルロワイアルを行うリレー小説企画の第2弾。 参加作品は前回同様、純粋なアニメ作品だけではなく漫画、ラノベ、ゲームを原作とした作品も混じっている相変わらずのカオスぶりである。 一応「設定はアニメ準拠で、原作の設定は差支えがない程度ならOK」という触書がある。 『原作設定を使ってはいけない』のではなく、『アニメに矛盾してはいけない』ということ。 参加作品はおよそ20作品。参加者は82名。 この2ndならではルールにのっとった展開で問題が出たことは今のところ無い。 ひとえに筆者の空気を読みぐあいと匙加減とその時のスレの議論という不確定要素に左右されやすい。 何事もほどほどに。 熱血、欝、王道、というカテゴリに収まらない読者の予想の斜め上を進む展開が比較的多い。 中盤~終盤以降は斜め上の変化球どころか消える魔球、むしろギガドリルブレイク級の超展開も続出。 恐らく主催者がロワを放棄して途中退場、その後一部の参加者により主催が乗っ取られるロワはこれが最初で最後に違いない。 また主催者の出身作品の関係上、『螺旋力』という特殊なステータスが存在しており、これによる参加者たちの戦闘能力のインフレも他のロワに例を見ないほど激しい。 主催サイドに敵対(≠参加者の救済)する外部勢力からの介入が発生してからはその傾向が更に顕著になってきている。 開始当初の議論では、支給品のひとつである『ソルテッカマン』が実用の可能な最大火力ではないかと推測されていたのだが…… 2009年2月22日未明、最終話『HAPPY END』によって見事に完結を迎えた。 怒涛の展開、総集編を含めて3日がかりの投下、間に休憩を挟みつつゲームブック形式の死者スレネタ…… そしてあらゆる意味で空前絶後の『ハッピーエンド』な終末は一読の価値あり。 主催者 螺旋王ロージェノム@天元突破グレンラガン 参加者 7/7【魔法少女リリカルなのはStrikerS】 スバル・ナカジマ / ティアナ・ランスター / エリオ・モンディアル / キャロ・ル・ルシエ / 八神はやて / シャマル / クアットロ 6/6【BACCANO バッカーノ!】 アイザック・ディアン / ミリア・ハーヴァント / ジャグジー・スプロット / ラッド・ルッソ / チェスワフ・メイエル / クレア・スタンフィールド 6/6【Fate/stay night】 衛宮士郎 / イリヤスフィール・フォン・アインツベルン / ランサー / 間桐慎二 / ギルガメッシュ / 言峰綺礼 6/6【コードギアス 反逆のルルーシュ】 ルルーシュ・ランペルージ / 枢木スザク / カレン・シュタットフェルト / ジェレミア・ゴットバルト / ロイド・アスプルンド / マオ 6/6【鋼の錬金術師】 エドワード・エルリック / アルフォンス・エルリック / ロイ・マスタング / リザ・ホークアイ / スカー / マース・ヒューズ 5/5【天元突破グレンラガン】 シモン / カミナ / ヨーコ / ニア / ヴィラル 4/4【カウボーイビバップ】 スパイク・スピーゲル / ジェット・ブラック / エドワード・ウォン・ハウ・ペペル・チブルスキー4世 / ビシャス 4/4【らき☆すた】 泉こなた / 柊かがみ / 柊つかさ / 小早川ゆたか 4/4【機動武闘伝Gガンダム】 ドモン・カッシュ / 東方不敗 / シュバルツ・ブルーダー / アレンビー・ビアズリー 4/4【金田一少年の事件簿】 金田一一 / 剣持勇 / 明智健悟 / 高遠遙一 4/4【金色のガッシュベル!!】 ガッシュ・ベル / 高嶺清麿 / パルコ・フォルゴレ / ビクトリーム 4/4【天空の城ラピュタ】 パズー / リュシータ・トエル・ウル・ラピュタ / ロムスカ・パロ・ウル・ラピュタ / ドーラ 4/4【舞-HiME】 鴇羽舞衣 / 玖我なつき / 藤乃静留 / 結城奈緒 3/3【R.O.D(シリーズ)】 アニタ・キング / 読子・リードマン / 菫川ねねね 3/3【サイボーグクロちゃん】 クロ / ミー / マタタビ 3/3【さよなら絶望先生】 糸色望 / 風浦可符香 / 木津千里 3/3【ジャイアントロボ THE ANIMATION -地球が静止する日-】 神行太保・戴宗 / 衝撃のアルベルト / 素晴らしきヒィッツカラルド 2/2【トライガン】 ヴァッシュ・ザ・スタンピード / ニコラス・D・ウルフウッド 2/2【宇宙の騎士テッカマンブレード】 Dボゥイ / 相羽シンヤ 2/2【王ドロボウJING】 ジン / キール 82/82 外部リンク 支援サイト アニメキャラ・バトルロワイアル 2nd @wiki アニメキャラ・バトルロワイアル・セカンド 専用掲示板 スレッド アニメキャラ・バトルロワイアル2nd part0-1 アニメキャラ・バトルロワイアル2nd 作品投下スレ1 アニメキャラ・バトルロワイアル2nd 作品投下スレ2 アニメキャラ・バトルロワイアル2nd 作品投下スレ3 アニメキャラ・バトルロワイアル2nd 作品投下スレ4 アニメキャラ・バトルロワイアル2nd 作品投下スレ5(実質6) アニメキャラ・バトルロワイアル2nd 作品投下スレ7 アニメキャラ・バトルロワイアル2nd 作品投下スレ8 アニメキャラ・バトルロワイアル2nd 作品投下スレ9 アニメキャラ・バトルロワイアル2nd 作品投下スレ10 アニメキャラ・バトルロワイアル2nd 作品投下スレ11 アニメキャラ・バトルロワイアル2nd 作品投下スレ12 アニメキャラ・バトルロワイアル2nd 作品投下スレ13 アニメキャラ・バトルロワイアル2nd 作品投下スレ14 アニメキャラ・バトルロワイアル2nd 作品投下スレ15 アニメキャラ・バトルロワイアル2nd 作品投下スレ16 アニメキャラ・バトルロワイアル2nd 作品投下スレ17 アニメキャラ・バトルロワイアル2nd 作品投下スレ18 アニメキャラ・バトルロワイアル2nd 作品投下スレ19 アニメキャラ・バトルロワイアル2nd 作品投下スレ20 アニメキャラ・バトルロワイアル2nd 作品投下スレ21 アニメキャラ・バトルロワイアル2nd 作品投下スレ22
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スーパージャンルバトルロワイアルの参加者名簿 スーパージャンルバトルロワイアルのネタバレ参加者名簿 スーパージャンルバトルロワイアルの第一回放送までの死亡者 スーパージャンルバトルロワイアルの第二回放送までの死亡者 スーパージャンルバトルロワイアルの第三回放送までの死亡者 スーパージャンルバトルロワイアルの第四回放送までの死亡者 スーパージャンルバトルロワイアルの第五回放送までの死亡者 スーパージャンルバトルロワイアルのゲーム終了までの死亡者
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異端オリキャラでバトルロワイアル 本編 異端オリキャラでバトルロワイアル本編SS目次・投下順 参加者名簿 ネタバレ参加者名簿 死亡者リスト ルール マップ
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ロイヤルボックス ◆ROYAL9uibY 「………ん?」 気が付くと、桂木弥子は見知らぬ場所に横たわっていた。 瞼を開けると、フローリングの床が目に入った。 素材や感触から、ここが体育館であることがわかる。 自分はここで眠ってしまったのだろうか。 不思議に思いながら身を起こす。 「何……これ……」 弥子は辺りの光景に驚愕した。 床の上には五十人は越える人々が倒れている。 外は夜なのだろう。窓から入る光は無く、体育館内は照明の光で照らされている状態だ。 弥子が横たわっていた場所は、ステージを前とすれば、そこから一番遠い後ろの壁近く。 自分の知る学校ではないが、どこかの学校の体育館に居るらしい。 いったい何が起こっているのかと身を固くするする弥子に、突然声がかけられた。 「先生、ようやくお目覚めになられましたか」 聞き覚えのある声に、弥子は振り返る。 そこに居た人物は魔人探偵、脳噛ネウロ。 弥子を奴隷のように、いや、奴隷以下の待遇でこき使い、食糧である『謎』を求める魔界の住人である。 「ネ、ネウロ!?」 「はい、桂木弥子魔界探偵事務所所長である先生の忠実なる下僕。助手の脳噛ネウロです」 何が忠実な下僕だ。 実際の関係はまったく正反対のものではないか。 弥子は心の中で悪態を吐く。 声に出さないのは、そんなことをすれば首を百八十度ねじられるのが目に見えているからだ。 少しばかり不平が募ったが、今は知り合いが居たという安心感の方が大きい。 とりあえず、この助手モードのネウロと話しをしようか。 「ネウロ、何か知って……」 「先生、見てください。他の皆さんも目覚め始めたようですよ」 弥子は話しかけようとしたが、先に口を開いたのはネウロの方だ。 ネウロが指さす方を見れば、ネウロの言う通り、倒れていた人々が起き始めているところだった。 彼等もどうしてここに居るのかわからないらしく、辺りを見渡したり、自分の状況を確かめようとしている。 「……ん? ここはどこだお?」 「どういうことだおい」 「どこよここ。これってどういう状況?」 「うわっ! コスプレ!?」 体育館内に、ざわめきが広がっていく。 「皆さん、落ち着いてください!!」 そんな人々に向かって、ネウロが一際大きな声を発し注目を集める。 全員の目が集まったことを確認すると、ネウロは爽やかな顔で言葉を続けた。 「誰か、何故私達がこのような場所で気を失っていたのか、わかる方はいらっしゃいませんか?」 ネウロが人々に向けて質問を飛ばすが、人々はお互いに顔を見合わせるだけで、質問に対する答えは返ってこない。 「ふむ。誰もここに居る理由がわからない、と……。実は、私達もここに居る経緯がわからないのです。ですが、ご安心ください! この名探偵桂木弥子が華麗に『事件』を解決し、ここに居る全員を無事に送り帰す! と先生はおっしゃっています!!」 毎度お馴染みの『先生がおっしゃっています』宣言をすると、ネウロは弥子の背中に手を掛け前へと押し出した。 「うわっ、ちょ、ちょっとネウロ」 「黙って我が輩の言うとおりにするのだ下僕。ここは人間界とも魔界とも違う、何か異様な気配がする。今の内に主導権を握れなければ──」 ──死ぬぞ。 ネウロが耳元で囁かれたその言葉に、弥子は背筋をぞくりとさせる。 いつもの脅し文句などではない。本気の声色だった。 これはそこまで拙い(まずい)状況なのか。 ネウロは、私達もここに居る経緯がわからないと言っていた。 それが演技の内ではなく、本当に『何もわからない』のだとすれば……。 いや、ネウロに限ってそんなはずがない、と湧きあがった不安を押し込めた、その時だった。 「おいおい、そんな後ろを向いてもらってちゃ困るぞ。これから『バトルロワイアル』の説明を始めなきゃいけないんだからな。 ここに居る全員は、ステージに注目しろ」 体育館に取り付けられているスピーカーから、声量が増幅された女性の声が響いてきた。 その声に反応して全員がステージに目を向けると、今まで下りていたステージの幕が上がっていく。 徐々に上がる幕の隙間から、ステージ上に立つ人物の姿が見えてくる。 どうやら、ステージに立っているのは一人だけらしい。 ステージに立つ人物は、地面を踏みしめるように大きく足を広げている。 スカートが見えてきた。どうやら女性のようだ。スカートの下には黒いスパッツを履いている。 女性の隣には、直径一メートルほどの黒い球体が鎮座している。何かで固定されているのか、その黒球は微動だにしない。 制服を着ている。どこかの学生なのだろうか。弥子はその制服を見たことはなかった。 恐らくはこの女生徒が先程スピーカーから流れた声の主なのだろう。手にはマイクを持っている。 そして、幕が女性の顔の前を通り過ぎたところで、その異様な風体が衆目に晒されることとなった。 『普通』ではない。一目見ただけで誰もが認識できる、明らかに『異常』な格好だ。 一体何の意味があるのか、それとも盲目なのか、女性は頭部の周囲に布か何かを何重にも巻いており、自身の両目を完全に塞いでしまっている。 あれでは何も見えないだろう。 それなのに、まるで問題なく見えているかのように群衆を見渡すと、口元を吊り上げながら信じられない事を言いだした。 「これから、お前達には最後の一人になるまで殺し合いをしてもらう」 一体何を言っているのかと、その場に居る全員が思ったはずだ。 だが、その笑っている表情とは裏腹に、女性の言葉からは冗談で言っている気配が微塵も感じられない。 「平戸同級生! 貴様は自分が何を言っているのかわかっているのか!!」 凛ッ! そんな擬音が聞こえてきそうな勢いで、壇上の女性に向かって叫ぶ者が現れた。 平戸同級生、と呼ばれたステージ上の人物と同じ制服を着ていることから、彼女と同じ学校に通う同学年の者なのかもしれない。 「一体何事かと問うつもりであったが、殺し合いをしろだと!? 冗談では済まされんぞ!」 「冗談じゃあないよ、黒神めだか。本気だぜ」 ステージ上で終始にやけている女性、平戸ロイヤルはめだかの言葉に対してそう答えた。 しかし、そのような返答に黒神めだかは納得しない。 大勢の人間の拉致に加えて殺人の強要。 自身の愛する箱庭学園の生徒が犯罪を犯そうとしている。 拉致については未然に防げなかったことが悔やまれるが、まだ引き返せる余地はある。 めだかがロイヤルに向けて何か言おうと口を開いたが、言葉が発せられるより前に別の人物が声を上げた。 それは、誰かに語りかける気のない、現状を機械のように淡々と吐き出すだけの独り言のようなものだった。 「警告。Index-Librorym-Prohiditorumは意識を失い未だ覚醒していません。周囲から異常な干渉を感知。 書庫内の一〇万三〇〇〇冊により周囲、および自身にかけられている魔術を逆算。失敗、該当する魔術は発見できず。 未知の魔術による攻撃と判断。現状、一〇万三〇〇〇冊の『書庫』の保護を優先し、元凶と見られる存在への攻撃を開始します。 ───元凶に対して、最も有効な魔術の組み合わせに成功しました。これより特定魔術、『聖ジョージの聖域』を発動。 元凶の破壊、及び危険要素を排除します」 声の主は白い修道服に身を包んだ少女だ。 少女が感情の籠もっていない無機質な言葉を述べ終えると、少女の両眼に血のように真っ赤な魔法陣が形成される。 形成された魔法陣が直径二メートル強の大きさに拡大し、少女の顔前に展開される。 少女がステージ上の平戸ロイヤルへと顔を動かすと、その動きに連動して魔法陣も移動した。 『聖ジョージの聖域』が発動される、その瞬間。 爆発音と共に少女の頭部が弾け飛び、血や脳漿を周囲にばらまいた。 その純白の修道服は自身の血肉で赤く染まり、飛び散った肉片は少女を中心に放射状に広がっている。 まだ心臓が動いているのだろうか。 無くなった頭部から新鮮な血液を垂れ流しながら、少女の体はぐらりと倒れた。 倒れた衝撃で、薄桃色をした柔らかい中身が、べちゃりと外に漏れ出した。 「きゃあああああああ!!」 「インデックス!!」 「うっ……」 体育館内は悲鳴で埋め尽くされた。 中には嘔吐する者も出てきている。 「見ての通りだ。お前達の頭には爆弾を仕込んである。逆らおうとすれば今のように爆弾を爆破させるぞ。黙って説明を聞いてもらおうか」 平戸ロイヤルは狼狽える人々などお構い無しに、表情も口調も一切変わることなくマイクを使って話を進める。 だが、頭に爆弾を仕込まれていると言われても、爆破を見せつけられたとしても……否。 惨劇を見てしまったからこそロイヤルの話を遮る者が居た。 「箱庭学園一年十三組平戸ロイヤル!!」 黒神めだかは今までにない剣幕で、惨状を引き起こした人物へ食ってかかる。 その目に涙を浮かべ、奥歯を軋ませながら言葉を続ける。 「今の凶行は……貴様が引き起こしたのだな? 貴様の仕業で間違いはないのだな!?」 「そうだよ。そう言ったじゃないか。理解したなら黙って説明を聞いてくれ。今の奴みたいにはなりたくないだろう?」 「これが黙っていられるものか!!」 激昂するめだかに変化が現れる。 藍色に近い美しい頭髪が、徐々にその色を濃くして行き、より深い色へと変わっていく。 「頭に爆弾があるのが事実だとしても、例え四肢がもがれようとも首が切り離されたとしても! 箱庭学園生徒会長として、これ以上貴様の愚行を見過ごすことはできない! 何か思いつめる事があったのだろう、こうしなければならない深い事情があったのだろう。 それに気付くことができなかったのは私の落ち度だ。だが、貴様がしたことは到底許されることではない! 平戸ロイヤルよ! 生徒会長命令だ! 今より私と共に警察へ出頭し、己の罪を償うが良い!!」 この言葉を言い終える頃には、めだかの髪は漆黒へと変貌していた。 顔は鬼のような形相となり、 今にもロイヤルに掴みかかりそうな程の怒りを露わにしている。 しかし、めだかはロイヤルを信じている。 きっとロイヤルは己の行いを後悔しているに違いない。過ちを起こしてしまったと、間違いを起こしてしまったと悔いているに違いない。 そう思っているからこそ、めだかは今の自分を律することができている。 箱庭学園生徒が殺人を犯した。これは生徒会長である自分の責任でもある。 もし、ロイヤルが警察への出頭を拒むようであれば―――その時は無理やりにでも連れて行き、そして会長の役職を辞任しよう。 「乱神モード……いや、今は改神モードだったか。これは拙いな。予想はしていたが、このままでは何人もここで殺すことになりそうだ」 反省の色のない、まるで過負荷のようなその物言いに、めだかの理性は吹き飛んだ。 床を踏み砕く勢いで跳躍し、平戸ロイヤルに掴みかかろうとする。 「なにっ!?」 だが、床は砕かれていなければめだかもその場から一歩も動いていない。 否、動けない。 何故か全身が硬直しており、口以外を動かす事が不可能となっている。 周りからも驚きの声が上がっていることから、どうやらロイヤルを除いた全員に、めだかと同じ現象が起こっているらしかった。 「爆弾に怖気づいてくれれば楽だったんだけどな。ベクトル操作だの時間停止だのを使われると流石に面倒なんだよ。 それに、これ以上人数を減らすわけにもいかない事情があるんでね。 『バトルロワイアル』のルールを書いた本をデイバッグの中に入れておいたから、詳しい事はそれを読んで確認してくれ。 お前達には、これから殺し合いの会場に行ってもらうぜ」 ロイヤルがそう宣言すると、人々の体が足先から徐々に消えていった。 「なんだなんだ!?」 「どうなってンだ!?」 「これは……!?」 自分の体が消える事態に、人々に動揺が走る。 ロイヤルはどよめく人々を無視して言葉を続けた。 「そうそう、重要なことは今伝えないといけないな。一つ、会場中に設置したこの黒い玉から、六時間ごとに禁止エリアと死亡者の放送を行う。 聞き逃しても、適当にいじればある程度の情報は得られる。黒玉によっては、誰が何人殺したか、誰に殺されたかなんかを知ることもできる。 どんな機能があるかは試してみてからのお楽しみだが、この玉を移動させることはできないから注意しろ。 そして、これが一番重要なことなんだが―――」 ロイヤルは一呼吸置くと、告げた。 「生き残った最後の一人の願いは、どんなことでも叶えてやるぞ! 死者の蘇生から全ての魔女を消し去ることまで、文字通りどんなことでもだ! 無論、魔法少女になるとかそんなデメリットはないから安心しろ。このバトルロワイアルで死んだ奴等を生き返らせることでもオーケーだ。 殺し合いの記憶を消して元の場所に戻してやっても良い。だが、それは最後の一人の願いがそれだった場合の話だ。 優勝者の願いが大金持ちになりたいとか、永遠の命が欲しいとかのありきたりな願いだったら、死んだ奴は死んだままだな」 「何故だ! 何故こんなことをする!! 答えろ、平戸ロイヤル!!」 めだかが叫ぶ。足先から消えていた彼女の体は、もう胸のあたりまで消失していた。 他の人々の中には、すでに頭が消え去っている者もいる。 ロイヤルは答える。 「五十七人分のエネルギーを集めるためさ。こっちだってこんなことは不本意だったんだぜ? でもな、安心院なじみを始めとした、少年ジャンプでいうラスボスに対抗できる力が欲しいと願ったら、こうなっちまったんだ」 そう言ったロイヤルの顔は、目隠しによりその表情を伺い知ることはできないはずなのに、どこか、悲しそうな顔に見えた。 「平戸ロイヤル、貴様は……」 そこまて言って、消失範囲がめだかの口元に達してしまい、言葉の続きが体育館内に発せられる事はなかった。 最後までロイヤルから逸らさなかった双眸も消えていく。 体育館に残った人物は、平戸ロイヤル唯一人となった。 「悪いな、黒神めだか。もう、後戻りはできないのさ」 床に転がるインデックスを見つめながら、平戸ロイヤルは小さく呟いた。 しばらくしてから、ステージ上の黒球に手を触れる。 すると、先程の群衆ち同じように、ロイヤルの体も消えて行く。 ここは、平戸ロイヤルの用意した箱庭だ。 この会場に名前を付けるとすれば、『箱庭(ロイヤルボックス)』が相応しいだろう。 平戸ロイヤルがこれから移動する場所は、参加者から干渉されず、且つ参加者の動向を逐次監視できる『特等席(ロイヤルボックス)』。 場所は違えど、生きている者達は全員、ロイヤルボックスへと移動を完了させた。 体育館に残っているのは、黒い球一つと、赤に染まった修道女の死体だけとなった。 【インデックス@とある魔術の禁書目録 死亡】 【残り 58人】 【主催者 平戸ロイヤル@めだかボックス】 二次元キャラバトルロワイアル─────────始動!! 時系列順で読む 戻る 次へ:なにもかもがわからない 投下順で読む 戻る 次へ:なにもかもがわからない キャラを追って読む 行動開始 桂木弥子 桂木弥子の世にも不幸せな物語 行動開始 脳噛ネウロ 貴様の物は我輩の物 我輩の物も我輩の物 行動開始 黒神めだか 舞い降りし道標 行動開始 インデックス 死亡 行動開始 平戸ロイヤル ▲
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大変お手数ですが、真下から閲覧してください。 カズネ「うん 全力で 生き残る… はぅ…(一人になり、座り込む) 」 真庭鳳凰(四季崎)「まぁ・・・精々生き残れよカズネ?ハッハッハッハッハ(消え去る) 」 カズネ「そう なの 何でも お見通し なのね 私も この刀… 大体 分かってきた 気がする 」 真庭鳳凰(四季崎)「知る必要はない・・・お前も政府も他の奴らも・・・みんな俺の手の内だ・・・・。くっくくっく 」 カズネ「崩壊…? 」 真庭鳳凰(四季崎)「べつにそうでもないが・・・多い方がいい。なるべくな。来たるべき未来のために・・・そして『崩壊』のためにはな。 」 カズネ「刀を使ってくれる そんな人…そんなに 少ないの 」 真庭鳳凰(四季崎)「そうだよ。俺にとっちゃお前は俺の目的のためには欠かせなかったからな。 」 カズネ「私が 使う 人だと…見抜いて 」 真庭鳳凰(四季崎)「あぁ、そうだ。っていうか、刀なんてものは戦うための道具だ・・・使ってもらわねぇと・・・ふっふっふっふっふ 」 カズネ「私 ほかの人より 弱いのに 貴重な刀 渡したの 」 真庭鳳凰(四季崎)「ああ、それを承知でお前に血刀「鉉」を渡したのさ。 」 カズネ「見えて… 分かっていたの こうなる 事 」 真庭鳳凰(四季崎)「実はいうとな・・・・俺は『見えてた』・・お前が・・・そして変体刀所有者が犯罪者リストに載るという未来が。 」 カズネ「戦いでは…当たり前 でも そうじゃない時も そうなのは…怖い 」 真庭鳳凰(四季崎)「大変だなぁ?犯罪者リストに載ったって?まぁおれもだが・・・。どうだい?命を狙われる気分は?(カズネに) 」 カズネ「ぁぅ… 四季崎 久しぶりね(体を起こす) 」 真庭鳳凰(四季崎)「よ、カズネ。 」 カズネ「ぁぅー…(ソファで寝そべる) 」 刀仙「・・・相変わらず、といったところでしょうか。デューは・・・。・・・・今宵は騒がしいですね 」 デュー「―――――――ニヤ」 刀仙「わかりました、楽しみにしていますよ?では・・・(その部屋を出ていき外に出る) 」 デュー「そうですか、分かりました。ではまた後ほど……新たな粛清リストを本部の方へ提出しますので、心待ちにしてください。 」 刀仙「いいえ、結構です。自分で出られますわ。 」 デュー「ほう…貴女らしい"答"ですね。…つくづく、貴女が上司で良かったと惚れ惚れいたします。(離れる)…おや、もうこんな時間。今日はわざわざお越しいただきありがとうございます。お送りの方はいかがなさいましょうか。 」 刀仙「・・・・。私の目指す正義は、「愛」と「気概」に満ちた正義・・・・。正義も・・そしてすべてを見失うものなら・・・・、この世を己の魂ごと斬り捨てます。 」 デュー「愚問ですが…もし仮に、貴女から大事なものが失われたら…どうします?これまで大切にしてきたものがある日突然見失ったとき、貴女はどうします? 」 刀仙「・・・なんですか? 」 デュー「――――そうなってください。(互いの顔を近づける)…刀仙さん、一つ貴女に問います。 」 刀仙「クス・・・そんなこと言わないでください。貴方にまで親馬鹿のようになってしまいます。 」 デュー「総べては“正義”の名の元に―――――ゴクリ…(グラスの酒を飲み干す)…… 刀仙さん、今私がこうしていられるのも貴女のご指導があった由縁です。貴女には恩を返したい…。 」 刀仙「そうですか、・・・クス、貴方でもそんな表情ができるのですね 」 デュー「ああ、そうえば死にましたね、"あんな奴"。(引き攣った笑みを浮かべ黒壁を見つめる)いえ、私の手ではありません。奴は自ら死を望み、死んだ…それだけです。ですが、直接手を下すまででもなかった様で手間が省けました。(振り返るとそこには憎悪に満ち充ち溢れた表情が出来上がっている) 」 刀仙「命拾いだなんて・・・。そういえば・・・貴方のご親友・・・でしたでしょうか?まりる・・と言う方、死んでしまったと報告がありましたが・・・・あれは貴方が? 」 デュー「はは…そうですか。ご忠告ありがとうございます…お陰で命拾いしました。(苦笑 だが目は笑っていない) 」 刀仙「あら、これはどうも・・・・ですが、控えさせていただきます。・・・酒を飲むと無性に人が斬りたくなるタチでして。 」 デュー「お気を鎮めてください。(いつの間にか水で割った酒の入ったグラスをテーブルの上に置いていた) 」 刀仙「生き残っていた・・・自分だけオメオメと生き残るとは・・・。なんと浅ましい女ですこと。大方、あの女がでしゃばったせいで・・足を引っ張ったせいで私のかわいい火愚病は負けてしまった・・・そうです、そうに違いありません・・・・あの小娘にはあとで・・・少々きついお灸を据えてあげますか・・。(ゴゴゴゴゴゴゴゴゴ) 」 デュー「梓のことですね。彼女はタイムアップになるその時まで生き残っておりました。……。 」 刀仙「(笑顔のまましばらく硬直、そして)・・・やはりあの女。かわいい火愚病にまとわりつく疫病神め・・・。(梓のことを言っているらしい) 」 デュー「大変申し上げにくいのですが…Dブロック予選の第ニ回戦で、タイムアップにより敗退しております。 」 刀仙「四名ですか・・・まぁそんなものでしょうね。明日、期待していますよ?ふふふ。・・・・・ところで、私の可愛い火愚病はどうでした? 」 デュー「おっと、それは失礼。(口元に手を当て笑みを零す)そうですね…今のところ四名だけです。選手方が、目の前で戦っている相手が犯罪者・囚人とも知らずに殺ってくれたおかげで手間が省けました。ですが、明日―――――今度はこちら側も動き、本格的に計画を発動させたいと思います。 」 刀仙「それはわかっています。私が聞きたいのは・・・ 者はどれほど粛清できたかを聞いているのです。(デューに) 」 デュー「(自分は座らず、両手を後ろにしてゆっくりとした足取りで部屋を歩き回る)大会の方は順調に進んでおります。今のところ大したアクシデントもなく、唯順調に…。 」 刀仙「ここならよさそうですね(座る) 」 デュー「ガチャン(扉を閉め)只今『支配人』は留守にしておりまして…それはさて置き。話の続きをいたしましょう。どうぞ、お腰をかけてください。(黒いふかふかのソファに手を向ける) 」 刀仙「あら、どうも(入る) 」 デュー「(通路の先にあるエレベーターに乗り、地下通路へと出る。そこもまた綺麗に清掃されているが、先程よりもさらに暗い通路が続く)こちらです。(レディーファーストが成っているのか、通路奥側の扉を開けて刀仙を招く) 」 ルキウス「(場所を変える、か…よっぽど重要な話なのかな?まぁいっか、それほど深入りしても仕方ないし…)ま、とにかく出ようか。僕ももう用無しだからね(会場へ出る) 」 刀仙「ええ、わかりました。(デューについていく) 」 デュー「ええ、まあ…。…しかし何です、場所を変えて『支配人』の部屋でお話ししましょうか。(モニタールームを抜けそのまま暗い通路へと出る) 」 刀仙「クス、まぃいでしょう・・・・。大会は順調のようですね。安心しました。(デューに) 」 デュー「―――――!!おやおや…これは失礼いたしました…刀仙さん。随分お久しぶりで…。 」 ルキウス「(まぁこれも諜報の一環、仕方ないよねー…)(にこにこ顔でただ佇んでいるだけ) 」 アグヒラ「……。(俯いた後は無言になる) 」 法衣の女性→刀仙「おや・・・さんざんあなたの手伝いやお世話をしてあげたのに・・・悪い子ですね。クス(※Wikiおよび政府関係者参照) 」 カンプ「(やっべー何この雰囲気何この一触即発勘弁してくれよ…なんで俺伍長なんて半端なポジションなんだよなんでこんな身長2m超えてんだよ…)(遠巻きに政府軍の面々を見る) 」 デュー「今度は誰だ、名を名乗れ名を。アグヒラ、お前は俺が一目置いた男だ…だからこんな大役任せてんだぜ?それが分かるよなぁ。(クククと不敵な笑みを浮かべる)んじゃ、そういうことで。 」 アグヒラ「――――ッ!……そ、それは……。 」 法衣の女性「おや、デュー・・・。貴方はデューではありませんか?(デューに歩み寄る) 」 ルキウス「(うーん、面倒だなぁ…でも一応籍を置いてるわけだし、やらないとまた厄介な事になっちゃうかな…)(政府軍の一員としてその場に居る) 」 法衣の女性「・・・どうやら、大会は順調のようですね。(遠くから大会会場となるカオスホールを見る) 」 デュー「アグヒラ、お前も……ミゾノと同じか。(引き攣った笑みを浮かべる) 」 アグヒラ「デューしゃんよぉ…主催者のあんたと言えど、それはむちゃくちゃですわぁ~。(汗) 」 カンプ「やべぇ俺勝手に出てきてるわ……パトロールって名目だし大丈夫かね 」 法衣の女性「何年ぶりかしら・・・この地にくるのは。・・・ずっと政府の仕事で忙しかったから、懐かしいですね・・・。(歩いてくる) 」 カズネ「…うん 」 ジール「ま、『政府には気を付けなよ』フフッ(カズネにそう言い残し車に乗り込む) 」 デュー「そろそろだ…そろそろ俺たち『政府』も動こうかと思う。明日から、本部から兵士を何十人か連れてくる。会場一帯に潜む犯罪者及び囚人共を捕えていただく。 」 カズネ「ふぅ…(皆に 知られない 様にしないと 皆にまで 危険…及ぶ) 」 アグヒラ「…ぉぃおい…デューしゃん、それどういうことっすか…!?(驚きを隠せぬ表情でやっとデューの方へ振り返る) 」 デュー「あんまりこの区域を出回れてしまっては厄介事も生じる。…さて、そろそろ…本部から兵士たちを連れてこようかな。 」 ジール「ふーん?なら良いんだけど(微笑) 」 アグヒラ「カタカタカタ…(ディスプレイに付属されたキーボードの様なものをつつきながら作業をしている)まあいいんじゃないっすか?俺は別に反対しませんがよ。 」 カズネ「…大丈夫 何でも 無い…(そばにあった椅子に座り込む) 」 ジール「顔色悪いじゃないか、大丈夫?(在らぬ方向を見ながら) 」 デュー「とんだ馬鹿が迷い込んできたよ、ったく。今度その辺のがたいの良いガードマンでも雇って出入口の見張りしてもらおうかな。 」 ピカチュウの中の人「ふぅ、当てもないのに主催者に抗議に行くとか言うなって、いろいろ事情があんだから・・・(バンスローに)お、カズネちゃん。 」 カズネ「あぅ じ ジール…(肩に手を置かれ) 」 アグヒラ「誤ってここへ迷い込んだ人がいた様っすね。ここ、部屋に扉がないんで廊下での会話筒抜けでしたよ。 」 デュー「(モニタールームへ戻ってくる) 」 ジール「やあカズネちゃん。(背後から微笑んでカズネに肩に手を置く) 」 カズネ「はぁ… はぁ 危なかった でも これで 分かった 私は… 狙われている それも 高額の懸賞金 つけられて…(今度こそ通常区域に出る) 」 バンスロー「ちょ、ストップストップ!落ち着くから!(動きを止める) 」 ピカチュウの中の人「ま、まて、落ち着けって!モッカを呼ぶぞ!(笛を吹こうとする) 」 ジール「んっんー♪(会場内を歩き回る) 」 ミゾノ「…ま、まて…ッ ……。(呼び止めようとした時には既に逃げられていた)……。(何か思いつめた表情で走っていくカズネを見つめる) 」 バンスロー「離してよー!早く暴れたいのー!(肩を掴まれてじたばたとする) 」 カズネ「ぁ…! ごめんなさ… !(ミゾノを見て逃げようとする) 」 デュー「はん、とんだ方向音痴だなw まあいい…。 」 カズネ「私の 懸賞金 変体刀 持っているだけで あんなに… (通常区域に出る) 」 ピカチュウの中の人「だからやーめーとーけって。(きょろきょろとしているバンスローの肩を掴む) 」 ミゾノ「ドンッ(暗くて狭い通路をあるていると、正反対から走ってきたカズネに気づかずぶつかる)…っと… ……!お前は…。(カズネを見て) 」 茶色コートの男「あれ、そうだったか?ちょっくら道に迷っちまってな。すぐ失せるさ(歩いていく)(声‐杉田智和) 」 バンスロー「うーん、わかんないや・・・誰か知ってる人いるかな・・・(あたりをきょろきょろとする) 」 デュー「誰だおめぇ…?ここは関係者以外立ち入り禁止だ。はよ失せろ。(しっしとする) 」 カズネ「ぁ… うん ありがとう… (早急に反対方向に行く) 」 ピカチュウの中の人「おいおい、運営さんサイドにも事情があんだからさ、そんなウズウズしてないで落ち着けって・・・そもそも主催者がどこにいんのかわかってんのか?(バンスローに) 」 茶色コートの男「…!不味い、こっちへ来る……嬢ちゃんはあっちへ先行ってな(カズネをデュー達のいるほうとは正反対のほうに行かせて) おっと…いやー、すまんすまん(デューの前に)(声‐杉田智和) 」 アグヒラ「……。(音にはあまり反応せず、デューが去ると同時に監視用のモニターを消す) 」 バンスロー「あたしの試合まだかな・・・主催者んとこ行ってみるかな・・(観客席をウロウロしている) 」 カズネ「あ ぁぅ…(貴方は… あの時の…) (震えている) 」 デュー「――――!!誰だ…ッ!?(振り返る)……あ?気のせいか…?な訳ねえよなぁ?(怪しく笑みながら音のした方へ歩み寄る) 」 茶色コートの男「…しーっ。静かにしてろ(声‐杉田智和)(カズネを連れ込んだ正体) 」 デュー「うわっ、ゴキブリだキメェ!!(踏みつぶそうとする)まあまあそう言わず…代わりに倍の給料やってるんだからさ。(ディスプレイに目をやる)……はは、見ろよ…あの顔。俺に睨まれてびくびくしてらぁ…。(暗い部屋の中、ディスプレイ画面の光で表情が憎悪に満ちている) 」 カズネ「ぁむ…むー…!!(連れ込まれる) 」 ?????「ガバッ(カズネをデュー達にバレないように連れ込んでくる) 」 カズネ「きゃッ…!!!?(突然の音に悲鳴を挙げてしまう) 」 ガシャンガラララガン!(カズネの真後ろにあったバケツやモップが突如倒れ大きな音を鳴らす) アグヒラ「…あぁ、まあね。一応主催者のあんたの頼みだからやってはいるが……俺ぁ、自分の役割で精一杯ですよぉ。(参った表情で) 」 カズネ「(デュー やっぱり 貴方も 政府の・・・) 」 ゴキブリ「カサカサカサカサッ(デューのところに) 」 デュー「いやぁ~、悪い悪い。んじゃああちしが自分で持っておくわ。(カズネが先程目を通していた 者リストの用紙をはぎ取り、折りたたんでポッケに突っ込む)さ、Dに続きCも決勝が終わったね。次はGと来るか…まあいい。それよりアグヒラ君、例の奴等の監視、は…うまく出来てるかい? 」 アグヒラ「ああ、そうっすか。それで…。(納得したように頷く)……あ、あとデューさんよぉ、あんなところに物騒なもの張らないでくださいよぉ。いくらあんたが『政府』の人間だからって、ここまで範囲伸ばされたらかえって仕事しづらいわぁ~。 」 カズネ「(いくら 見えなくても 油断 できない あれは デュー それに あの人は…) (モニター室を覗き込む) (透明) 」 カズネ「(こんなに 高額… 変体刀 それまで 危険…) …!(モニター室を通り過ぎる前に二人に気付いて隠れる) 」 デュー「ん…?ああ、そうだね。表の会場は観客の熱気で冷房がまるで効いているように思えないからねぇ。せめて裏側だけ強くしてあるんだよ。もう表に出たら熱いの何の…。 」 アグヒラ「ああ、主催者デュー。とりあえず、いたって平気さ。今日の試合も如何様が無いようで大丈夫そうだ。しかしデュー、なんか冷房効きすぎじゃないか?(苦笑) 」 デュー「調子はどうだい、アグヒラ君。(呑気な顔で暗くて狭い奥側の通路から出てくる) 」 カズネ「(これ 犯罪の… あ わ 私の さ 三十億…) そんな… 」 なんとその用紙は…大会自体には全く関係のない「 者リスト」だった。そしてそのリストの下の方には――――――"カズネ 本名:不明 懸賞金:30億" 」 カズネ「(これにも… 何か 書かれている) (靡く用紙を見て) 」 ピラ…(壁にテープで張られたある一枚の用紙が、冷房の風によって靡いている) カズネ「(何か 何かに関する 書類 ほかにも・・・) (部屋を見て回る) 」 アグヒラ「♪~(禁止区域のモニタールームにて、ディスプレイを見ながら先程の戦いのチェックを行っている) 」 カズネ「(何処かに… 情報 無い かな) (「ミストスクリーン」で姿を消して会場の関係者立ち入り禁止区域を歩いている) 」 デュー「……ザッ…(関係者以外立ち入り禁止区域へと去っていく) 」
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そ だっき _,. -‐ ― - 、i 、 i -.、-、 , - --‐.ヽ/´,イ⌒ヽ、 `ヽ、ニ Y i i /,` y´--、__ヽ、〉 / _ ヽ、 .ヾ、 i i i / ィ´//  ̄ ` r.ニ、__'⌒ヽ .ヽ .ヽ ヾ i i ./ へ´ // / ,-、 i iヽヾシ、ヽヽ .ヽ ヽ .i i i ヾ / / / i .i i´ミヾiツ.i i ri .iヽ.i、 ヽ i ヽ .i、`ー― .ヾi i i .i .i i`__. ,.i i__.i i i __i_、_. i .i i i i i i i .i i Y´ヽ=.ヾi.i_,-i i _ i、.i. .i i i _i i _i .i i i、 i、i _,,. -‐、.´ i iィ´iハ.i`T T i´ ̄i i ̄ ̄- ― ´  ̄i .i ヽ .`ヽi. ,イヾ、ヽ jノ.ゝ‐' i´メ .i .i i i、 i i .` 、 ヽト.代__ノ' .〈 /イ.i ./ i ,i .i ヽ _i .i.、 、 ヽiメ、テ´ _,. ---、'_/// イ i' /i ,.イ _; _-‐ ' ´ ̄ ヽi ヽト、 '´ヽiヾ、`ヽ .ハr';'´`;';' ;Yイ/i /i /iノニ /  ̄ ` ー -ハ-、iヽ、 ヽ`ヽ、_/;' 'ノ ̄ `iノ i/ /i //イ i r' ´ ヾ ,---‐‐‐' ヽ ヽ i iヽ、 i`ヽ、{;、'{ト、_人/; '/i /.´ i .i .i ヽ/ / .ヽi .i ヽ、ヽ/i . }、_ヾ_ノii i ;i/i i、i .i i _ _ / i i ヽ、ヽ ト、_ _ _ ィ;. ;i i i `ヾ、  ̄ ` T 、 _ i iハ '´_ノ i! -i レi ; _} . ヽヽ i // ./ヽ-、 i ハ .i ヽ、 _/ , i ヽヽ / // / / i /./ .i ./ _ _ _ ` ヾ; i、 - ‐ ‐ 、ヽ`i .// / / i' / / '´ ` ヽ ノ' ; .ノ ヽ、// / / ハ / ヽ /' `i´ / ./ / .//.ハ i ,イ ;/ . . -‐ ' ⌒ヽ/ /// ハi / ',; ノ . ヽ .//' / ハ .. i、 '冫、 . . / i `i // // `i 、 ヽ- ;ヾヽ i'、 . . / iィi.i ノ/ i r-` _ノ ハ ´ i .i i/ i }-; '} / i--‐‐‐i レi i .i i、;_'j、 ハ i .i .i i、i .i ヾ `i"゛; i . / i i--‐‐‐' ; -‐‐‐ .、 i /ハ,_ノ / i i / `ヽ、._ ,i ,ヘ;' ,ノ / i i / i .ヽ-人 { ;' イ i i i i . `ヽi ヽ、 ゞ; `i i i i i / ̄/ . . . . . ヽ、 く, ;ノ ハ 滅亡近い古代中国の王朝「殷」の皇后。絶世の美女で虜となった男は数知れず。 その正体は1000歳を越える金鰲島出身の妖怪仙人で、宝貝「傾世元禳(けいせいげんじょう)」から「誘惑の術(テンプテーション)」を繰り出すことが出来る。 どうやら現代ではハンバーガーショップの店員のアルバイトに勤しんでいるようだ。 主な出演作品 封神演義
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A---B---C---D---E ┌──┬──┬──┬──┬──┐ │ 商 │ ? │ 城 │ 密 │ 町 │1 ├──┼──┼──┼──┼──┤ │ ? │ ? │ ? │ ∴ │ 仝 │2 ├──┼──┼──┼──┼──┤ │ ? │ ? │ ? │ ? │ ? │3 ├──┼──┼──┼──┼──┤ │ $ │ ? │ ? │ ? │ ? │4 ├──┼──┼──┼──┼──┤ │ 海 │ 岸 │ ? │ ? │ 校 │5 └──┴──┴──┴──┴──┘ 横縦でエリアが分かります 1列目のC=エリア1-C ?マークは設定がまだ不完全なエリアです これから先禁止エリアが指定されます その場合、エリアに『×』が付きます ∴=炭鉱採石場 仝=集落 $=テーマパーク 時間1 00 場所1-Aから2-Bへ移動中 「徒歩で2kmはきついね・・・・」 「でも一番端っこは危ないから移動した方が吉よ」 つい先ほど読心クールは地図の位置関係上、今のエリアは相当危険であると判断した 「でもこのゲームに安全な場所なんて・・・・」 『あるのかな』、そう言いかけて殺気は口を塞いだ 読心の足が止まる 「ごめん・・・・そんなつもりじゃ・・・・・・」 「あなたは生き延びたら何をしたい?」 読心クールから突然の質問に少し戸惑う 「私はいつか好きな人の心を読まずに告白したいんだ それをするまでは死にきれない、さっちゃんも何かないの?」 「さっちゃん・・・・?」 「そうさっちゃん、あなたのあだ名・・・・・・やっぱり変かな?」 ゴゴゴゴゴゴゴゴゴ・・・・・ 「ううん、変じゃない」 誤解殺気は一段と強く殺気を発したがそれとは裏腹に喜んでいた 「喜んでもらって嬉しいわ」 時間1 00 場所1-Bから2-Bへ移動中 険しい崖道を守護者はAを抱えたまま驚異的なスピードで駆け降りる あと10分もすれば移動を終了するだろう 「A、何故あの時反撃をしなかったんだ」 「・・・・武器がチョークだったんだ」 少し俯きながらAは答える 「w」 「今笑っただろ、微かに0.2秒くらいで!」 「ああごめんごめん」 久し振りのクラスメイトとの会話に少し心が落ち着く 「守護者の支給品はなんだったんだ?」 「笑わない?」 「笑わないから教えろよ」 守護者もまた俯きながら答えた 「・・・・・・ブーメラン」 「w」 時間0 20 場所1-C どうして友達が出来ないのか。その日遊んだ子は次の日から私の前に現われることはない また裏切られた、次こそ友達を作らないと・・・・・ 「ふぇぇ~助けて佐藤さーん!」 渡辺を追いながら殺人鬼は考えていた 「佐藤さっ・・・・あれれ~!行き止まりだよぅ!!」 「あなたは私の友達?」 刃物をちらつかせる殺人鬼からの質問にテンパる渡辺 「友達じゃないけど今からじゃ間に合いませんかぁ~!!」 渡辺の緊張は極限に達し、徐々に思考が『諦める』へ向かっていたその時 「伏せなさい!!」 声がした瞬間目の前に爆風が吹き殺人鬼が後ろへ吹っ飛ばされた 恐ろしながら目を開けると大型の武器を持つ少女と佐藤が微笑んでいた 「ふぇぇ~さとうさん!!もう会えないと思ったよぅ」 佐藤は抱きつく渡辺の頭を優しく撫でた 「殺人鬼がいません」 素直難聴が気付いた 城の城壁を抉り壊す威力を持つロケットランチャーだが殺人鬼は運良く爆風に押され直撃を免れていた。 廊下に体を引きずった跡が残っている。足に重傷を負わせた可能性があると考えた 「今日の所は大丈夫でしょう、ひとまず休みませんか?」 素直難聴は鞄から食料を取り出す 「渡辺さんが助かったのは難聴さんのお陰よ」 「ありがとう、お陰で助かったよ~」 渡辺の言葉を聞き取り笑顔で素直難聴は返す 「今日は栗ごはんですよ」 時間1 00 場所2-B ほぼ無反応と恵は一時間かけて隣のエリアへ移動した 「足パンパンだよう・・・・」 「・・・・・これ使えば」 ほぼ無反応は鞄から包帯と湿布、塗り薬を取り出し恵に手渡した 「・・・・・・ここも安全とは言えない、休め」 「無ーちゃん・・・・・・私は大丈夫だかr」 プシュッ 恵の左頬に素早い何かが掠れる、ほぼ同時にほぼ無反応の体が静かに崩れ落ちる 「え・・・・・・無ーちゃん?」 首を押さえながら恵に言い放つ 「逃げろ恵!」 プシュッ! 無反応の足に小さい針が刺さり赤く腫れ上がっている 「早く・・・・逃げ」 ほぼ無反応の鞄を背負い恵は一心不乱に逃げ出した 「ふん、一人仕留めそこねたか・・・・」 軍師は不敵な笑みを浮かべほぼ無反応を眺めた ほぼ無反応死亡 残り37名 時間4 30 場所2-D西 日和と出会って四時間半、ツン達は仲間を探していた このゲームからの脱出を目指す仲間を・・・・・ 「ツンはやっぱり男君に会いたい?」 「ばっバカ言わないで誰があんな奴!」 「私は・・・・会いたいな」 相変わらずな態度のツンを余所に日和は考えていた 「あっ、といっても私はゆうやに会いたいんだけどね・・・・・・・ 死ん・・・・でないといいんだけど」 「死ぬわけないじゃない!!」 ツンは言い放った 「お互いの気持ちが離れてなかったら死なないわよ! 生きてるわよ!あなたが弱気になったら・・・・ 私も・・・・男に会いたいぃぃ・・・・・」 泣き崩れるツン、日和は強く抱き締める 「ごめんね、そうだよね私がしっかりしなきゃね・・・・・」 「・・・・・・・・」 「ツン?」 ツンは静かに呟いた 「・・・・・・・私から離れて」 彼女の手には拳銃が握られていた 「急にどうしたの・・・・・・・脈絡ないよ?」 「早く離れて・・・・・・・・・早く走って!!」 ツンに言い放たれた直後、日和は背中に熱い何かを感じた それは徐々に制服を赤く染め、熱さは痛みに変わった 「日和ーーーー!!!」 ツンは発砲するが素人撃ちで弾丸は掠りもしない 「ゆうや・・・・ゆうや・・・・・ゅぅゃ・・・・・」 虫の囁きのような声で恋人の名を呼ぶ ?「しぶといわねぇ」 カンカンカンッカンカンッ・・・・ 小さい金属音がその場で響く 頭部に数発撃たれ日和の呟きは止まった あまりの突然の出来事にツンはその場に立ち尽くす 「次は私に無断で男君の名前を呼ばないでね?」 ツンに日本刀を突きつけヤンデレは静かに笑った 日和、ツン死亡 残り35名 時間5 00 場所2-D 先ほどの戦闘でデリンジャーの弾が尽き途方に暮れる人物がいる 銃弾の聞かない敵から逃げ回り気付かぬうちにエリア2-Dまで移動していた ふと血腥い場所で足を止める 「この血の跡、戦闘があったのか・・・・・」 ツンの銃と日和のコンバットナイフを拾いあげる生徒会長 「死体がないのが奇妙だな、埋められたのか?」 その時既に二人の死体は何故かによって片付けられていた 「弾は残ってるな、誰のかは知らないけど使わせてもらうよ」 食料と水を奪い、生徒会長は一人南へ下った 「あのさ、俺君」 「何だよ内気」 「僕達・・・・・・生き残れるかな?」 時間5 30 場所3-D 内気の弱気な発言に俺は少し言葉を荒げる 「は?何言ってんだよ生き残るに決まってんだろ」 根拠はないが一度発言した事は必ずやり遂げる有言実行タイプである俺の言葉には説得力がある 「うん・・・・・でもね、生き残る為には生徒同士で殺し合わなければいけないんだよ?俺君にはそれが出来る?」 先ほど変態クールの魔の手から内気を救いだしたがお互い殺す気はなかった 相手が殺す気満々だった場合躊躇なく槍で突けるだろうか?俺の言葉が詰まる。 「僕にはそんな事とてもできないよ、だから僕は生き残れないと思う・・・・ぐすっ」 そう言うと内気は泣き崩れた。 時間5 00 場所3-C 北に移動して3-Cについた富士見は土地の違和感に逸早く気付いた 「何かいる・・・・・・正確には何者かがいた」 肉眼では分からないがつい先ほどまで何者かが身を潜めていた 「脇谷さん、弾はどれくらい残ってる」 「23発、その内6発は装填してるわ」 彼女の武器はS W19、23発という微妙な数字は先ほど葬式屋女を撃った為である 「もしかすると近くに身を潜めている可能性がある、早くこの場を離れよう」 富士見は支給武器であるグレネードランチャーを背負いその場を後にした 「・・・・・グレネードとは厄介な」 ふと肩に風で舞い上がった何かが触れようとした シュパッ! 「枯れ葉か、まだ修行が足りぬな」 ゴムホースを鞭のように操りる武士デレはまた一人地道な練習を続ける 時間5 30 場所2-B 軍師から逃げ延びた恵は大木の下に身を潜めている そしてほぼ無反応がくれた包帯を手にし彼女の無事を祈っていた。 「無ーちゃん・・・・・生きてるよね・・・・・大丈夫だよね」 同じエリア北200m先に誤解殺気と読心クールがいた 「眠い・・・・・」 誤解殺気は目を擦りながら言った、ゲーム開始から既に五時間ほど経っていた 「もう少ししたら休もう・・・・」 読心クールも体力の限界が来ていた 「あれ?・・・・あそこに誰かいる・・・・・」 誤解殺気の目の先に微かだが人影が見えた 「あれは・・・・・恵?」 「知り合いなの?」 「うん、クラスの友達」 読心クールは考えた、彼女なら仲間に出来るかもしれないと 「恵なら私たちと行動してくれるはず」 「・・・・そうだね、友達だもんね・・・・・」 その時読心とは違う不安な思考が彼女に生まれていた 先ほど知り合ったばかりの人間とずっと一緒だった友達、人はどちらを取るのだろうと・・・・・ 時間5 40 場所2-B 「めぐみ?」 読心クールはかがんでいる恵にそっと話し掛けた 「読・・・・心ちゃん・・・・・」 突然の呼び掛けに恵は緊張していたが読心クールの顔を見て表情が柔らかくなった 「恵一人?・・・大丈夫なの?」 「一人じゃ・・・」 何かを言いかけて恵は口を閉ざした (一人じゃなかったさっきまで無ーちゃんと一緒だった) 読心クールは恵の感情を読み取った。辛かったね・・・そう言いかけた時、恵の表情が変わった。 「読心ちゃん・・・・・後ろ・・・・」 「後ろ・・・・?ああ、彼女は・・・・」 読心の後ろにいたのは誤解殺気、恵を驚かせまいと少し後ろに待機させていた。 それが今の恵には仇となる、彼女が放つ殺気に恵が拒絶反応を起こした 「ぃゃ・・・・嫌だ!!来ないで!!」 「大丈夫!彼女は私の・・・・」 「嫌だ嫌だ嫌だ嫌だ嫌だいやだぁあああああ!!!」 シュルシュルシュル!! 「くっ・・・!」キンッ 空を切り裂きながらブーメランが誤解殺気目掛けて飛んで来た、が彼女はそれを鎌ではたき落とす 「まさか受け止められるとはな・・・・恵を泣かせた罪は重いぞ」 飛んできた方向に目をやると守護者が立っていた 恵を相当探したのか息が荒い、Aは何故守護者が女性に向けて攻撃したのか 状況が飲み込めなかった、しかし自分は空気だという事は理解していた 「守護者!会いたかったよ~!!」 恵は守護者を希望の光かのように駆け寄った 「そこの殺気溢れた女、死にたくないなら読心クールから離れろ」 守護者はチョークを誤解殺気の心臓に標準を合わせ言った 「読心ちゃん、私もその人から離れた方が良いと思う・・・・・その人怖い」 守護者の影に隠れながら恵も言う、Aは空気だ 「さっちゃんはそんな人じゃないよ、みんな誤解してる・・・・」 読心クールはすかさず言い返すが二人は自分の意見を変えようとはしない 「読心クール!早くこっちに来い!!そいつはヤバイ気を放ってる!」 「だから違うってさっちゃんは私の友達なのよ!」 「なんで数時間前に出会ったばかりの他人に肩を持つの?私たち友達じゃない・・・・こっちにおいでよ」 誤解殺気の不安は的中した。先ほど知り合ったばかりの人間とずっと一緒だった友達、人は後者を取るのだ 「・・・・もういいよ」 そう言い放ったのは誤解殺気ではなく読心クールだった 「読心さん・・・・・」 誤解殺気は驚いた様子で見つめる 「もういい私はさっちゃんと行動するわ、元気でね」 読心クールは誤解殺気の手を引いて歩きだす 「なんでよ・・・・・・私たち友達じゃない・・・・・・」 (なんで危ない人に付いて行くの?分からないよ) 恵は読心の発言が理解出来ないでいた 「・・・・恵、ちょっと会わない内に随分心の狭い人間になったわね・・・・・・ まあ他人にずっと守られているような人間に理解は難しいわよね」 「おいそれは恵への侮辱か?」 守護者がキレた口調で読心を見つめる 「やめて守護者・・・・・・読心ちゃん、元気でね」 「ええあなたも、生き残りなさいよ」 その日ある二人の友情関係が崩れた それは誰が悪いわけでもない・・・・このゲームが悪いのだ 時間4 00 場所4-C 「うおおおおおおおおおおおお!!!!!」 雄叫びのような声を上げ逃げる男、それを追いかける一頭の虎 「虎吉なんだろう!?答えてくれよ!!」 男はアーミーナイフを手にし逃げ回る 「ガァルルルル・・・・グルァ!!」ザシュッ 先回りされ逃げ場を失った男、虎吉が牙をむき出し歩み寄ってくる・・・・ 「うおおおおおおおおとこおおお!!!」 一瞬気を取られた虎吉に容赦ない飛び蹴りをする女子生徒 「グルァ!??」 「ヒートなのか・・・・」 「スゥー……おとこぉおおおお!!好きだぁあああああ!!!!」 ヒートの告白から数秒経ってから大門が遅れて到着した 時間5 00 場所5-B 津波の前兆でもないのにも関わらず海岸から1km先まで引き潮となり カモメだけでなく白鳥や鶴が海岸で跳ね回る小魚を啄む 空は雲一つない明け方となり初日の出のような太陽が昇る 「荘厳さんで助かったよ」ザッザッ 「私も友さんでよかったですわ」キュムッキュムッ お互い敵意がない事が分かり海岸を移動しながら進む 「・・・・相変わらず荘厳さんは凄いな、踏んだ場所が鳴き砂になってる」 「フフ、お恥ずかしいですわ」 「荘厳さんは支給品なんだったの?俺なんかエアガンでさー」 「私は・・・・・・私もそのような物でしたわ」 少し間が気になった友だが見せてもらうと即席の弓矢のような武器であった ただし荘厳パワーが働いたのか鏃はダイヤモンドとなっていた 「ねえ食べていい?」 「だめ」 「少しだけ」 「だーめ」 時間5 30 場所3-B 肉食女子高生は空きっ腹を沈める為不良に交渉していた 「ちょっとだけで良いから、ね?」 「そうやって腕に噛み付こうとしない」 不良は肉食女子高生の扱いに慣れてきたのか表情が緩やかだ ふと肉食女子高生の足が止まる、目の前に不審なダンボール箱が落ちている 何者かが仕組んだ罠か?それとも島に元々あった物か?そう不良が考えている間に肉食は不敵な笑みを浮かべる 「・・・・・みーつけた」 ズザザザ! 急にダンボールがドリフト走行で逃げ出した、正確にはダンボールから人の足が出ていた (しまった!尾行していたのに感づかれちゃった!!) ダンボール娘は間一髪肉食の手から逃げ延びる事に成功 茂みの中へ消えていった 時間6 00 場所不明 ゲーム開始から六時間経過、突如放送が流れる・・・・あの加工された機械音が流れてきた。 「皆様おはようございます【新ジャンルでバトルロワイヤル】第一回放送です。 ゲームにはもう慣れましたか?お腹は空いていませんか?」 ゲームに巻込んだ人物が何を言うかと思えば軽い話から始まった 「それではこれまでの死亡者を発表します 三年A組からほぼ無反応、盲目ヤンキー娘 三年C組から葬式屋女、ランダエタ 三年D組からツンデレ、日和 外部からはDQN以上です 立ち入り禁止区域は七時から5-A・5-B、九時から4-E・5-E、十一時から1-A・1-B以上 では皆さん頑張って殺し合ってくださいね」 A---B---C---D---E ┌──┬──┬──┬──┬──┐ │ ⊗ │ ⊗ │ 城 │ 密 │ 町 │1 ├──┼──┼──┼──┼──┤ │ ? │ ? │ ? │ ∴ │ 仝 │2 ├──┼──┼──┼──┼──┤ │ ? │ ? │ ? │ ? │ ? │3 ├──┼──┼──┼──┼──┤ │ $ │ ? │ ? │ ? │ ⊗ │4 ├──┼──┼──┼──┼──┤ │ ⊗ │ ⊗ │ ? │ ? │ ⊗ │5 └──┴──┴──┴──┴──┘ 時間6 00 場所4-D 「嘘だ!嘘だ・・・・・嘘だ嘘だ嘘だ嘘だ嘘だ嘘だぁぁあああああ!!」 ゲームが始まってから六時間、放送から流れるクラスメイトの名前 そして愛し合った恋人日和の名前・・・・・ ゆうやはただ嘆く 「嘘だ!嘘だ!嘘だ!あいつが!?嘘だ!嘘だ・・・・・何かの間違いだ・・・・・」 「・・・・・邪気眼優」 ゆうやが荒んだ目で見つめる 「・・・・・はぁ?」 「それが私の名前、まだ名乗ってなかったから」 「だから何だよ・・・・もう俺はあの頃のテンションじゃねえ」 「彼女の魂はスピリット・マザーが永遠に見守っているわ 今は辛いでしょうけど彼女の無念を晴らす為にも貴方は戦うべきだわ」 いつもの邪気眼節を語る優、普段の彼女を知る者なら聞く耳持たないが ゆうやには彼女の言葉が妙に心に残る 「邪気眼・・・・さん」 「優でいいわ、ゆうや」 時間6 00 場所4-D 「まだ7人しか死んでねえのか・・・・」 マイケルは焦っていた。第一回放送の死亡者が予想以上に少なかったからだ。 「おいプロセス、お前のクラスは何人死んだ?」 「私のクラスは葬儀屋女さんとランダエタ君が亡くなりました」 プロセスは軽い口調で説明する、興味のなさそうに淡々と・・・・ だが彼女の心中では静かに憎悪が満ちていた・・・・・マイケルはそれを知らない 「まずまずだな、進入禁止エリアは遠いから移動しなくてもいいな」 食糧を口に放り込みながらマイケルは言った 時間6 00 場所4-C 昨日まで一緒にいた仲間の名前が読み上げられる 身体中の力が抜ける感触、内部から押し寄せる絶望・・・・・ 「ツンと日和が死んだ・・・・・」 「何言ってんだよ男・・・・冗談やめろよ」 歯を食いしばり泣くのを堪える男に気付くには数秒の時間が必要だった 「ヒートさん冗談やなかと、ツンさんと日和さんは・・・・・死んだたい」 目からこぼれる汗を拭く大門、状況を飲み込めたヒートは雄叫びのような声をあげ泣いた 「・・・・・・状況を整理しよう」 三人に重い空気が流れる中、まず男が口を開いた。 少し遅れて大門が反応する、ヒートと出会う前の話と支給品の確認を済ませる。 途中泣き疲れたヒートが支給品を取り出す。 「私は・・・・生き残れるかな・・・・・」 あの元気が取り柄のキャラとは思えない弱々しい会話 今の男にそれを答える余裕はなかった 時間6 00 場所4-B 廃墟と化した住宅街、友と荘厳はそこの小さな公園で朝を迎える 目覚めは最悪だ。何故なら第一回放送での死亡者リストの読み上げが目覚まし時計となったからだ。 「ツンさん・・・・日和さん・・・・」 友達の死を目覚めに聞かされた荘厳はしばし呆然としていた 「あまりのんびりもしていられないぞ」 友が公園のトイレから出てきた、どうやら歯を磨いていたようだ。 「ツン達の他にも盲目や無反応、葬式屋女、ランダエタ、DQNが死んだ 短い間でこれだけの人数が死んだという事は少なくともこのゲームに乗った奴がいるという事だ ここも危ない、早く逃げよう」 そういうと友は荷物をまとめ居た痕跡を消すかのように掃除を始めた 荘厳パワーで毛布はカシミアにチェンジしていた 時間6 00 場所3-D 毛布にくるまって寒さを凌ぐ俺と内気、一度は泣きやんだ内気だが放送を聞きまた落ち込んでいる。 「ツンさん達・・・・・死んじゃったんだね」 「そうだな」 俺は素っ気無い返事を返す。 「そうだなって・・・・・」 「内気、前言ったよな?『僕達・・・・・・生き残れるかな?』って 」 内気の話を遮るように俺は話しだす 「これからの事を自分なりに考えてみたんだ。内気は 『生き残る為には生徒同士で殺し合わなければいけない、それが出来る?』 と聞いたな。俺だって生き残る為に人を殺す事はしたくない、でもお前の為なら俺は鬼になる・・・・・・この意味分かるか?」 「傍若無人に暴れまわるって事?」 おどおどしながら内気は答える 「ちょっと違う・・・・こういう事だ」 そういうと振り向き様に石を茂みへ投げ込む ガサッ 動く気配のした方向に槍を投げ付けた 「手応え・・・あれ?」 槍には兎が仕留められていた 「うさぎさんを狩るのが鬼なの?」 目を丸くして見つめる内気、これだけ理解力の乏しい人だとは俺も予想外だった。